6、感染予防の技術
引き続き、放送大学「基礎看護学」の講義を受講しています。
本日は6回目の講義ですね。テーマは「感染予防の技術」。
講師は、滋賀県立大学の伊丹君和教授です。

感染予防の意義
最初に、「人類と感染症の闘い」の図が示されました。
過去に、人類は何度も感染症に脅かされてきているんですね。
そして、感染予防に対する看護師の責務の説明がありました。

感染予防の基礎知識
まず、「感染」と「感染症」の違いについての説明がなされ、次に感染成立の要件とその連鎖(病原体・病原体を保有する宿主・病原体の排出門戸など)についての解説がありました。
そして、主な感染経路(空気感染・飛沫感染・接触感染)について、具体的に説明してくださいました。

感染予防対策の実際
講義は、感染予防対策の実際の話に入っていきます。
まず、Standard Precaution(標準予防策)の話があったあと、「手指衛生」の話になります。
意識せずに普通に洗ったのでは、ほぼ確実に洗い残しがありますよね。

そして、手指衛生の種類として、「日常的手洗い」「衛生的手洗い」「手術時手洗い」の3種類が紹介されました。
衛生的手洗いで、ほとんどの細菌が消滅するそうです。手洗いの仕方で、かなり変わるんですね。
病院での感染予防の対応・実践
そして、看護師さんが感染予防について実践している様子が、映像で紹介されました。
まず、ナースステーションで手洗い(衛生的手洗い)を行っている様子や、手指の擦り込み消毒を行っている様子が流されました。
次に、防護用具の適切な取扱いとして、防護具の装着法実践、手袋やエプロン・マスクの廃棄方法の実践の様子が紹介されました。

また、療養環境の清潔保持の実際として、病室の環境整備の様子や、嘔吐物の処理の実践などの映像が流れました。

最後に、市立長浜病院で看護師長を務める、感染管理認定看護師の中村寛子氏の活動が、インタビュー形式で紹介されました。

基礎看護学第6回の講義はここまででした。もう少しで折り返し地点ですから、頑張りましょうね!
放送大学「基礎看護学'16」は、毎週木曜12:00~12:45に放送中です!