全国にあるナースセンター。
全国の都道府県には、都道府県の看護協会が運営するナースセンターがあります。あなたは利用したことがあるでしょうか?
利用者の口コミなどをみたことはあるかもしれませんね。
実は、ナースセンターは意外に侮れない看護師の転職活動の拠点なんですよ。
求人探しはもちろん、職員によるサポートとかいろいろなサービスを利用することができます。
イメージとしては、ハローワークと看護師転職サイトの中間みたいな感じですが、無料ですし手軽に利用できる選択肢として利用してみて損はないことでしょう。

ナースセンター利用のメリットは?
実際に使ってみてどんなメリットがあったのかと言いますと、個人的な視点ですがまず安心感が大きいですね。
この点はハローワークと共通していますけど、地方自治体が関わっていることもあって怪しい求人はないだろう、また運営元の管理がずさんで個人情報が漏れてしまうといった心配もありません。
看護師転職サイトが人気なのでいろいろな業者が参入していますが、その中には「ほんとうに大丈夫なの?」と疑いたくなるようなところもありますからね。

それからこれも見逃せないメリットですが、求人を紹介してくれるときに押し付けてこない点。
転職サイトの場合、看護師の転職が成功すると求人を出した病院や施設から報酬がもらえる仕組みになっています。
ですから転職サイト側としては少しでも早く、多く転職を実現させる必要があるわけで、場合によっては結構強引・執拗に求人を押し付けてくることも皆無とは言い切れません。
しかも紹介してくれる求人がこっちの希望に合わない見当違いなものだった日には…
ナースセンターは商売度外視なので、そういった点もありません。

あとは、採用されやすい面もあると思います。
先ほど触れたように、転職サイトの場合は人材を採用した際には求人元は転職サイトに報酬を払わなければならないので、その分病院としてはコストがかかります。
ナースセンターはそうしたことがないわけですから、たとえば同じ職場に転職サイトから応募した場合と、ナースセンターから応募した場合とでは、たぶんナースセンターの方がコストがかからない分採用されやすいのではないでしょうか?
こうしたちょっとした裏の仕組みも知っておくのも大事なのかもしれませんね。

ナースセンター利用のデメリットは?
このように、メリットがいろいろあるナースセンター。
じゃあデメリットは?となるわけですが、サービスの手厚さは看護師転職サイトにはかないません。
連日のように新着求人をメールで教えてくれるといったこともないので、はっきり言って働きながらの転職活動には適していないと言えます。

求人数そのものも少なく、非公開求人といったものもないので採用のハードルが低い一方、いい待遇の求人は見つけづらいでしょう。
他には、転職サイトのコンサルタントのように本人に代わって求人元に条件交渉を行ってくれる、といったサービスもありません。
ですから、職探し以外の活動は原則として自分で行っていくことになります。
初めて転職活動をする人にとっては、これもデメリットになるかもしれませんね。
