2、コミュニケーション
放送大学の基礎看護学('16)も2回目に入りました。
第2回の講義は、前回と同様に井上智子教授が担当します。
井上教授は、放送大学の客員教授であるとともに、大阪大学の教授でもあるんですね。

基礎看護技術としてのコミュニケーション
まず、看護を行う上でなぜコミュニケーションが必要がという話があります。
適切な看護を行うには、まず対象者がどのような状況にあるのかを、適切に把握する必要がありますよね。
そのためには、コミュニケーションを行うことによる状況把握が欠かせません。
また、先生もおっしゃったように、コミュニケーションそのものが看護となることもあり、そういった意味でもコミュニケーションはとても大事なんですね。

コミュニケーションに関連する知識
このパートでは、コミュニケーションについて、もう少し詳しい説明がありました。
コミュニケーションといってもいろいろあり、それぞれの特徴を把握しておかないと、共有する意識が薄れ、誤解を招くことになる、とのこと。
たしかに、伝えたいことを伝えるのに適切なコミュニケーションの手段を選択しないと、伝えたつもりでも相手に伝わっていないなんてことは、十分起こりうることですよね。
そして、コミュニケーションを成立させる4つの要素の説明がありました。
特に4つ目の要素(コンテキスト)については、共有レベルが違うと意味が伝わりませんし、また逆に、共有レベルが同じ思っていることによって、かえって誤解を招くことにもなってしまいますので、十分注意する必要があるのではないでしょうか。

そしてこの後は、ジョハリの窓を使った自己理解と自己開示、コミュニケーションによるマイナスの影響、ポライトネス理論、テクニカルコミュニケーションについての説明がありました。
ポライトネス理論のところでは、ポジティブ・フェイスとネガティブ・フェイスという2つの相反する欲求についての説明がありました。

看護におけるコミュニケーション
このパートで印象に残ったのは、非言語的メッセージの重要性です。
言葉で伝える言語的メッセージと同じぐらい、時にはそれ以上に非言語的メッセージが相手に伝えるものが大きいこともあるんですね。
講義の中では、患者さんが胃カメラの検査を受ける場合における非言語的メッセージの重要性を例として採り上げていました。
優しく手を添えるなど、それだけで安心してもらえたりするんですよね。

(放送大学の基礎看護学('16)は、毎週木曜12:00~12:45にテレビ講義が行われています!)